2015年1月12日月曜日

2014「努」→2015「動」

新年あけましておめでとうございます(寒中お見舞い申し上げます).

さて,2014年の1年間は,自分にとってどんな時間だっただろうか?


2015年,明けましておめでとうございます!

住み慣れた福岡を去り,千葉で暮らし始めてからの2年目.
2014年の年始に,年の目標を漢字一文字

「努」

と示した.
はたして,その目標を達成できただろうか?
そんな視点から,2014年の1年間を振り返ってみる.

なぜこの目標を掲げたか.
2013年の1年間はなにかと変化に富んで苦しい期間だったので,2014年は苦しくてももがいて,努力して乗り越えて,軌道を掴みたいという気持ちが背景にあったと記憶している.
主には,現在の大学での研究生活と,関東での私生活である.

4月,上野公園の桜に癒やされていた.

まずは研究生活について振り返ろう.
研究室はもともと,3人全員が外部から来たばかりの学生で構成されていた.
3人全員が不慣れな環境にいたため,後輩に何か聞かれてもうまく答えられないことがあり,不甲斐なさを感じることも多かった.
2014年になって,後輩2人も含めて大学に慣れてきた.
そして後輩が1人増えて,個人の研究発表に特化した研究室ゼミを始めたことが大きな変化だと思う.
研究に関する後輩とのやりとりが増え,必然的に研究は皆進むようになった.
専門分野の勉強が十分だったかどうかと言えば疑問は残るが,研究室の雰囲気は良くなったと勝手ながら感じている.
自分自身の研究に関しても,当初想像していたものと同じとは言えないが,調べたかったことを今まさに調べることができている.
できることから始めて,変化が生まれて,それに沿って努力はできたと思っている.
まだまだ努力が足りていないと感じることは多いので,これからも努めてまいります.

研究生活で,もう一つ大きく努力したことがある.
自分が新しく足を踏み入れた分野,大気海洋結合系および海洋の分野との交流だ.
8月に北海道でENSO研究者として世界的に有名な方々と酒を交わしながら話すことができた.
飛行機で北海道に向かったのだけど,その機内で読んでいた論文の著者たちなどだ.
交流の第1歩については指導教員の紹介に助けを借りたが,非常に有意義な経験であった.
その少し後,非常に短い滞在期間だったが,韓国のUNISTに訪問してセミナーをさせていただいたのも良い経験だった.
また,海洋モデルを専門とする方々の前で始めて研究発表をし,海洋観測のグループの研究会やセミナーにも顔を出して観測の現状と将来構想について学んだ.
加えて,学生や研究者たちと多く交流し,知り合いも増えた.
これらの知り合いを増やす作業は,自身にとって重要な部分だとこれまでの経験上思っている.
新しい分野で研究するということは,自分の研究について議論相談する相手が居ることが好ましい.
親しくなればなるほど,自然に,真剣に,研究の話を出来る.
そういう話を出来る人が周りに増えたことは,2014年の1年間の努力が実った形だと考えている.
その繋がりは,これからも会うたびに深めたい.
8月,この1Lビールから貴重な交流が始まった.

研究関連ではもうひとつ大きなことがあった.
MJO関連の投稿論文で苦労して,いろいろあって,努力「せざるを得なかった」.
共著者であり既に退職された先生,愚痴を聞いてくださった先輩や他の皆様には感謝の気持ちでいっぱいだけど,感謝の言葉は論文のやりとりが完了してから述べさせていただきます.
まだ戦いは終わっていませんので.

関東での私生活には,慣れた.
慣れたし,それなりに楽しんでいる.
関東のラーメンを未だに好きにはなれないが,近所の珈琲はいつも鮮度は保たれていて美味しいし,街に行くと美味しい食事を楽しめる店をいくつか見つけたし,東京の街の散策もある程度は楽しめるようにはなった.
大学と関係のない友人も増え,また,昔からの友人ともときどき会えている.
努力をしたというわけではないけど,自然と新しい環境には慣れるものだなと感じた.
時間をかけずに慣れたければ,それなりに自分から出会いや開拓を求めて動く必要はあっただろう.
次にどこかへ移動するときには,積極的に新しいと土地を早く楽しめるように努力はしようか.

目標「努」に対する達成度を数字で表すことは出来ないが,後悔のような気持ちは抱いていないので,良かったのだと思う.
反省点もたくさんあるが,簡単に,前向きに生活するようにするべきだった,と書き残しておくに留める.

さて,2015年の1年間の目標はなんだろう?

「動」

これでどうだろう?
これまでの経験の中で,後悔を感じることの多くは,頭で考えていたことを行動に移せていないときに生じている.
行動に移すのに十分自分は考えたのかという慎重さなのか,移した後の自分を想像して怖さを感じているのか,もしくは,怠慢なのか.
以前よりも,足が,身体が重たく感じている.
2年ほど前の日記を読み返していると,足が軽い.
やったことの無いことを,早く経験したくて,人に合わせること無く自由に早めに色々なことを経験してきた.
今の環境でできる経験の「代表的なもの」を多く経験してしまったからだろうか.
いわゆるハングリー精神が足りていないのだろうか.
今の自分には積極的に動くことが必要だ.
まだまだ経験してきていないことはたくさんあるし,経験をしたからといって体得したわけでもない.
何度も何度も経験して,体になじませなくていはいけないことはたくさんある.
2014年末,「年越しソバ」は元祖長浜屋(ベタ生).

幸い,2015年に入ってすぐに,シドニーへ行くことが決まっている.
世界中のENSO研究者が一同に集まる研究会が開催されるからだ.
そして,そこである研究者を訪ねるためにハワイに滞在する日程も決める予定だ.
これらの予定を勢いに変えて,「動」な1年を目指していきたい.
まずは,シドニーに行くまでに論文執筆.
次の実験計画も練って,実行に移していかなければ.
山積みだ,やるべきことは.動こう.