2012年5月13日日曜日

九大100年まつり


今日は幼い子供から70歳のおばあちゃんまでの幅広い方々に「プレゼン」しました!

といっても,本日2012年5月12日午前10時から午後16時半頃まで,九大100年まつりにおける研究室の出し物として「雲を作る実験」(ペットボトルを高圧状態から急激に低圧状態にして断熱冷却し,「雲(=水滴)」ができるという簡単な実験)とその他一つの実験をして,皆さんにその過程を論理立てて考えてもらい,説明したりしたということです.
実験後に「なぜ?」について考える後輩と子供たち.


オープンキャンパスとも学会とも全く違う層の人達がランダムに見学しに来るので,それぞれの相手に合わせて説明するということに大変苦労しました.

元気な男の子
純粋な女の子
非常に鋭い少年
賢い少女
詳しい大人の方々
理科の先生?
元気なおばあちゃん
・・・

いろんな人とお話ししながら「雲」を作ってもらって,なんで「雲」が出来るのか,そもそも雲って何なのかなど,考えてもらいました.(意外と「雲=水蒸気」と考えていた人が多かったです.)


多くの人に楽しんでもらえたのは非常にありがたかったし,やったかいがあったと思えました.子供たちも「学校じゃやってない!」「すごい!なんでぇ??」「楽しい!もう一回!!」などと言ってもらえて,評判でした.好奇心旺盛な小学生から中学生くらいの子供たちと,実験に関する論理立てたディスカッションができたので,その点は◎を後輩たちと自分にあげようと思います.

ただひとつ心残りだったのは,非常に元気な子供たちを引き連れてやってきた保護者の方の一言に気付かされた反省点にあります:
「こういう実験した後に,天気図の書き方とかも教えてくれたらいいんだけどね~.」
何気ない一言だったかもしれないし,もっと深い意味を込めていたかもしれませんが,私には
「楽しいだけじゃなくて,ハイレベルなところまで繋げて喋ってくれたらいいのにな~」
という風に聞こえました.考えすぎでしょうか.


楽しい時こそ学びのチャンスなんでしょうから,
楽しいと思ってもらえたからこそ,
もっと学んでもらえるようにアプローチできたら良かった
のかなと思っています.


特に,わかりやすい簡単な実験しかせずに,最新の気象研究を伝えていなかったということに反省を覚えました.めったにない一般の方々と「気象」を通じて交流できる機会だったので,もっと今,何を皆が研究しているかをお話できたら良かったです.

このような機会が次にいつ訪れるかはわかりませんが,これから気象を研究していく者として,そういう機会を逃さずにしっかり最新の気象研究を一般の方々にお伝えできるよう頑張ります.



何はともあれ最後に一言.
いろんな人と実験して一緒に考えながら話すの,ちょー楽しい!!