2011年5月14日土曜日

人を楽しませるプレゼンをしなければ

自分の発表を聞きに来てくれる人がいるなら,全力でその人に伝えなくてはならない。ただ淡々と伝えるのではなく,相手を楽しませて引き込まなくてはならない。


そのためにはどうしたら良いのだろう?



気象学会春季大会を控えた最後の週末。今回の学会は私にとって初めての全国規模の発表である。ポスター発表で参加するのだが,やはり不安なのは発表を聞きに来てもらえるかというところだ。

以前,学会の聴講に行った際にポスター発表を聞いてくれと必死に足止めされたことがある。それぐらいのガッツは必要かもしれないが,出来ることなら人が集まるような雰囲気を作り出したい。



何が必要だろうか。



最も大切なのは,やはりポスターの第一印象だろう。わかりにくそうで楽しそうに見えないポスターでは人は集まらない。

では,どうしたら印象の良いポスターに仕上がるか?ぱっと見たときに何を調べて何がわかり,その結果がその分野にどんな影響を与えるかがわかれば,興味がある人は集まるのではないだろうか?じっくり見なければ何を書いているのかわからないポスターではせっかくのチャンスを捨ててしまいかねない。

なので,結論は目立つ場所に簡潔に書き,重要性をアピールできる文章となるよう努力しよう。



第一印象だけでは聞いていて飽きて帰ってしまう可能性がある。内容が伴わなければ意味がないのは当然だ。研究の結果を出すのが大事なのは分かっているが,「不運にも」インパクトのある結果ではないこともある。

その場合はどうしたらよいか?

出来ることはただひとつ。話し方を意識して重要性を引き立てるしかない。そのための道具として見やすい図や簡潔なまとめ方も必要となる。できる限界までポスターを美しくし,あとは話すときに相手の理解を確かめながら順序よく説明するのが良いだろう。相手が理解してくれて初めて相手は聞き手として楽しめる。したがって,決してポスターが完成して安心してはならず,説明の練習も必須である。これが無くてはせっかくのポスターも台無しである。

「いかに自分が出した結果に意味があるのか」を伝えるための努力を惜しんではいけない。



あとは本番,清潔感のある身なりでポスターの前に立っておくことだ。それと,自分が楽しそうに発表することも重要なポイントだろう。感情のない発表は退屈だ。


ポスターと自身の第一印象を引き上げて,しっかりとした説明で自分の研究の重要性をアピールし,相手に楽しんでもらおう。

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